心理療法
千葉福祉園における心理療法
心理療法、アセスメント(知能検査、心理検査等)を中心に、寮職員・日中活動科職員・健康管理室・学校職員等、各関係部署と連携を取りながら、利用者の心理的問題解決に努めます。
特に、心理療法においては、ご本人の障害特性、認知特性、成育歴等から、これまでどのような体験をし、世界がどのように見えているかについて思いを巡らせながら、「今、ここ」で共に過ごす過程を大切にしていきます。利用者を尊重する雰囲気が、自由な表現や遊びを促し、関係性が深まるとともに表現内容も深まっていきます。
その他、生活の中で困っていることをどう表現していくかをともに考えたり、ソーシャルスキルを伝えたり、構成された環境を用意することで安心して過ごせる空間や関係を体験してもらったり…。人によって様々な関わり方がありますが、全ての方に共通することは、「楽しい」「人とつながっている」「わかる」という感覚を積み重ねられる時間・空間を目指していくことです。
心理療法室での主な約束は3つ。@決められた時間(40〜50分)A最低限のルール(ものを持ち帰らない・暴力は禁止等)を守ることです。まず、このような約束を守ることによって、安心して過ごせる環境・関係性を築いていきます。
実際の心理療法室をのぞいてみると…
「カウンセリング・遊戯療法」
心理療法室には、人形・プラレール・ゲーム等、たくさんの遊具があります。利用者の方はこれらのおもちゃを使って、言葉にならない葛藤や課題を表現することがあります。担当者は、本人が自由に、かつ安全に、自分の内面を表現できるように見守ります。
言語聴覚療法
言語聴覚療法とは?
発声発語機能、言語機能、聴覚機能、高次脳機能、摂食・嚥下機能等、主としてコミュニケーション機能に障害のある方に対して、言語聴覚士が検査、訓練及び助言、指導その他援助等、専門的なかかわりによって、対象者の機能の獲得や、維持・向上を図り、生活の質の向上を支援することです。
個別活動だけでなく、グループでの活動もおこなっています。
グループ活動の中には、調理実習を取り入れています。
補聴器の調整と、要望があれば聴力検査も実施しています。
「なぞなぞ 考え中…。どれかなぁ〜。」
物の名前やその特徴を確認し、聴いて理解する力を高める働きかけをします。さらに、形を区別し合わせていく認知面をみています。
「できたぁ!何個できたかな、数えてみよう。」
文字の読みや数が理解できているかを見ています。最後に完成した喜びや達成感を共有し、次の意欲へとつなげていきます。
このページの先頭へ肉体的な苦痛・ハンディキャップは、利用者の精神的な負担として転化していくことが往々としてあるものです。理学療法では、身体的苦痛や障壁に対して直接的に介入することで、それぞれの利用者が施設内外での様々な活動機会に無理なく参加できるよう、心身のコンディショニングを図ることを支援の第一歩と考えています。
○機能訓練 機能訓練は、個別リハを中心に実施しています。音楽の流れる落ち着いた雰囲気の中、相反性興奮抑制法を基礎とした徒手療法で筋の過緊張を緩和し、柔軟性を改善した「動く身体」に状態を整えた上で個別メニューを設定、心身に過度な負担をかけることなく身体機能の維持・向上が図られるよう、評価・計画・施行しています。
○物理療法 疼痛緩和を目的とした「超音波治療」を行っています。刺激が少ないため、利用者に負担を強いることはありません。
○補装具等 「シーティング」や「車椅子整備」についての資格を有するセラピストが責任を持ってアドバイスいたします。また、実績ある車椅子業者の協力を得て、車椅子を安心して活用出来るよう購入後のサポート体制も整えていきます。